◆◆◆学びの鍵◆◆◆
こちらでは、メールマガジンで取り上げられた内容を掲載しています。
2024年3月1日(第19号)
受験シーズンも終盤戦に入り、受験生にとって忙しく、心も落ち着かない時期がやってきました。こんな時期に大きな災害があったとしたら、生活面や精神面でつらいこともあるでしょうし、落ち着いて勉強することも難しいと思われます。
今年1月1日に発生した令和6年能登半島地震では、石川県、富山県、新潟県それぞれで数百校以上が被害を受けました。特に石川県では一時期90校以上が休校となり、全ての学校が再開するまで1か月以上かかりました(※1)。
学校が再開されても、まだ受験生や子どもたちが安心して勉強出来る環境が十分整っているとは言えないでしょう。そのため、石川県ではさまざまな取組みが行われています。例えば、中学生の集団避難、高校生のための2次避難所の開設、学びに関する支援を要請する団体と支援を提供する団体をつなぐポータルサイト(※2)の開設などがあります。また受験生向けには、入試や入学に関する費用面での支援や、出願期間の延長などの考慮もされています(※3)。これらの取り組みが、少しでも子どもたちや受験生、親御さんの力になればと願います。
避難生活を送る上で災害時要配慮者の対応についてはいつも議論に上るところですが、子どもたちの学習環境の保全については、見過ごされている部分があるかもしれません。
コロナ禍を経てオンライン授業も当たり前になるなど、子どもたちの置かれている環境も時代とともに変わってきています。被災した際、子どもたちの心のケアをどうすべきか、安心して学習できる環境をどう整えていくか、改めて考えてみましょう。
※1
内閣府防災情報 令和6年能登半島地震に係る被害状況等について
※2
子供の学び支援ポータルサイト
※3
石川県ホームページ