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メールマガジン掲載記事

◆◆◆活動の鍵◆◆◆

こちらでは、メールマガジンで取り上げられた内容を掲載しています。

2024年7月1日(第23号)


「ホームサバイバルトライアル」「サバイバルトライアル」について商標登録のお知らせ

 防災士研修センターは、2024年5月21日付で以下2件の商標登録を行いましたので、ご報告いたします。
 「サバイバルトライアル」 登録第6806429号
 「ホームサバイバルトライアル」 登録第6806430号

 激甚化した自然災害が各地で頻発する現在では、自分の命は自分で守り、そのうえで家族や周囲の人を守るために、まず我が家を安全に整備し、最低でも1週間は自宅で生活(在宅避難)できるように普段から備えておくことが大切です。
 例えば、今日から1週間、電気や水、ガスが止まった中で、あなたは自宅で生活することができますか?
 「非常食はある」→その非常食はどのようにして食べるものですか?
 「懐中電灯はある」→その懐中電灯は点きますか?
 災害が発生した時に起こりうることを想像すると、ありとあらゆる困難が浮かんできます。想像するとき、被災地のニュース報道や被災した経験をお持ちの方の体験談も参考にすることでしょう。しかし、自宅の環境や災害の種類、大きさ、自分自身の状況などにより、被害の内容は異なります。防災においてすべての人に共通する正解はないといえます。そこで、被災下に近いと思われる環境を作り出し、その中で擬似体験をしてみること、その体験を通して自分だけ、家族だけの防災対策を見つけ出し、備えておくことはとても有効だといえるでしょう。
 防災士である皆さんにはせめて、発災時にどのようなことが起こりうるのか、その時、その後どのように過ごす必要があるのか、を日ごろから詳細に考え、備えておいていただきたいと思います。家庭で生き抜くための練習=「ホームサバイバルトライアル」にぜひ取り組んでみてください。

ホームサバイバルトライアル体験談のご紹介

 5月1日発行の第21号メルマガにて「ホームサバイバルトライアル」の体験談を募集し、大変興味深いお話をいくつもいただきました。体験談をお寄せいただいた方、ありがとうございました。
 今回は、一週間弱と長めのトライアルを実践された方の体験談をご紹介します。「急に決めて始めたところ、2日目からいろんな課題が出てきた」とのこと。最初は順調だったものの、数日経って感じることがいくつもあったようです。その課題や感じられたことを、当センター側で要約し、皆さんに共有させていただきます。
 
 50代女性、被災(地震)経験あり
 日時:2023年7月10日(月)9時~7月15日(土)18時 晴れ
 参加者:本人、母、孫(5か月)
 制限インフラ:電気、使用インフラ:水道・ガス
 
  • 食事に関して感じたこと
    • ラーメンに飽きる。
    • コメと合うおかずが欲しくなる。
    • 甘いものが欲しくなる。
    • 缶詰の味に飽きるのでアレンジが必要。
    • 料理のレシピをもっと考えておかないと飽きてしまうと思った。
    • 乳幼児には無理をさせられないが、大人は無理せずに食事量を減らすことができた。
  • 水に関して感じたこと
    • 地下水をくみ上げるポンプが動けば、災害時にも水の確保は可能。
    • 夏の暑さを乗り切るには、水だけでは飽きる。カルピスや微炭酸水などが欲しくなる。
  • その他の感想
    • 買い物をしたばかりならまだしも、買い物ができていない状態での生活は大変だった。
    • 防災リュックには、衣類よりも食べ物を優先して入れる必要がある。
    • 場を凌ぐためのゲームなどがあると役に立つと感じた。
  • 結論
    • 急に始めた実験でも1週間はなんとかなる。
 数日間実践するのはなかなか難しいと思いますが、実際の被災時に起こり得る課題がよく分かる貴重な体験談ではないかと思います。半日だけ、1時間だけ、と限定的に実践されている方もいらっしゃいます。ぜひ皆さんも、熱中症などに気を付け、無理のない範囲でチャレンジしてみてください。新たな気づきが得られます。また、お子様の夏休みの自由研究などに活用してみてはいかがでしょうか。
  「ホームサバイバルトライアル」の実施方法や他の方の体験談、チェックリストはこちらからご覧いただけます。実践された方は、ぜひ下記の入力フォームから体験談をお寄せください。皆さんのご感想を共有し、より良い在宅避難の環境を共に整えていきましょう。

体験談入力フォーム

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