防災士インタビュー
阿部 仁さん
お仕事の内容をお聞かせください
今春、気象庁を定年退職しました。気象庁は自然を監視・予測することにより国民の生命財産を災害から守ることを任務としています。これまで、東北各地の気象台・測候所で気象観測や防災業務、広報や危機管理等の部署を歩いてきました。在職中、直接・間接的に台風や豪雨、豪雪、竜巻、地震では宮城県沖地震、日本海中部地震、北海道南西沖地震、宮城県北部地震、岩手・宮城内陸地震、そして退職近くになって東北地方太平洋沖地震を体験しました。一部、現地調査にも行きました。また、気象台では気象や地震・津波、防災気象情報の利用方法など出前講座を実施しており出掛けたこともあります。
退職して現在、地元での再就職活動中です。また、地域で文化財ボランティアをしています。
なぜ防災士の資格を取得しようと思われましたか
今春、気象庁を定年退職しました。気象庁は自然を監視・予測することにより国民の生命財産を災害から守ることを任務としています。これまで、東北各地の気象台・測候所で気象観測や防災業務、広報や危機管理等の部署を歩いてきました。在職中、直接・間接的に台風や豪雨、豪雪、竜巻、地震では宮城県沖地震、日本海中部地震、北海道南西沖地震、宮城県北部地震、岩手・宮城内陸地震、そして退職近くになって東北地方太平洋沖地震を体験しました。一部、現地調査にも行きました。また、気象台では気象や地震・津波、防災気象情報の利用方法など出前講座を実施しており出掛けたこともあります。
退職して現在、地元での再就職活動中です。また、地域で文化財ボランティアをしています。
ご自身で被災された経験がございましたら、お聞かせください
東日本大震災では自宅の4km手前まで津波が来ました。3分近くの強い揺れに半年前に新築で購入した家の外壁にひび割れができ、家の中は書棚が倒れ、照明器具が落下してガラス片が飛び散り、直ぐには家の中に入れなかったと妻は話しています。書棚には突っ張り棒を取り付けていましたが押さえが緩かったのか倒れました。被害は軽微な方でした。しばらくしてから自転車で沿岸部に行きました。震災の1週間ほど前に仙台新港から若林区荒浜にかけて出掛けていたので風景の変貌に驚き、田んぼの中に打ち上げられた船と車とがれき、これまでの街並みが土台だけの状況を目の当たりにして、多くの命が奪われたことに心を痛めました。
なぜ防災士の資格を取得しようと思われましたか
防災士のことを知ったのは、防災士制度が出来て間もない頃だったと思います。職場の中堅が防災士の資格を取り、職場内の勉強会で防災士のことを紹介したことがあります。震災と退職を機に防災士のことを再び調べ、“自助”“共助”“協働”の防災士の基本理念に共鳴し、防災士研修センターの研修講座に申し込みました。これまでの仕事での経験、研修講座で学んだ知識・技能を合わせ、地域で活動していきたいと考えています。
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