防災士インタビュー

川口恵輔さん

大学での活動について、お聞かせください

 私は東京海洋大学海洋科学部の海洋政策文化学科に所属しています。大学においては、海洋をテーマに政策・産業・文化の3つの切り口から文系・理系といった枠を超えて多角的に学んでいます。その中でも特に興味を持って研究しているのが、沿岸地域の政策についてです。日ごろの講義に加えて文献を読み込み、地元である湘南地域を中心に防災・観光・地域における生活が共存するような政策を日々考察しています。

なぜ防災士の資格を取得しようと思われましたか

 これまでの学生時代を通じて、特に避難訓練においては、想定東海地震の危険性が強調されていたこともあり、防災について興味を持っていました。そんな中、東北地方太平洋沖地震の際、父が帰宅困難者となり、また自宅でも強い揺れを感じ、計画停電が実施されるなど、今まで以上に災害をより身近に感じるようになりました。そこで、自らより積極的に防災に関する知識を得て、災害に対する備えをすることが必要だと考え、防災士の資格を取得することにしました。

防災士の資格を取得して得たことを、どのように役立てようとされていますか

 防災士取得の際の研修からは避難所設営の方法など、実践的な知識を得ることが出来ました。また、防災士教本は内容が充実しており、熟読することで非常によい勉強になりました。沿岸地域政策を考える上で、「防災」は欠かせない重要な要素のひとつであり、今後の大学での学習や研究の精度を上げることにつなげられたらと思っています。

今後の抱負をお聞かせください

 私の目標は専門知識と専門知識とつなぎ、関係機関の交渉を統合型交渉とするような仲介役となり、課題に対する最適解を形成できるような人材になり、世の中のために少しでも貢献することです。具体的には自治体や国などの公的機関や社会のインフラを担っている企業における危機管理に携わりたいと考えています。その際「防災」は非常に重要なテーマであると考えており、今回の防災士取得をきっかけにより一層意識を高め、知識並びに経験の習得と身近での実践に努めていきたいと思っています。

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