防災士インタビュー
永井正彦さん
仕事の内容についてお聞かせ願います
>損害保険会社に勤務しています。現在はオフィス什器や社有車を管理する部門にいますが、5年前から危機管理部門と協力して地震や新型感染症などの対策備蓄にもかかわってきました。
なぜ資格を取得しようと思われましたか
非常用備蓄計画を進める中で多種の危機管理セミナーにも参加してきましたが、防災知識や発災時の対応知識をさらに高めたいとの思いは常にありました。しかし知識向上を目指す時に「何から手をつければいいか」「どういう範囲の知識が必要か」など自分ひとりで勉強するには限界があり困難だとも思っていました。「防災士」の存在は従来から知っていましたが、防災知識を深める手段を調べていた際に「防災士研修センター」を知り、体系づけられた研修プログラムと防災・医療・危機管理等各方面で著名な方々が講師であることを発見し、本研修の受講が一番近道であると考え即座に受講申し込みをしました。
講義ではご活躍されている講師の方々のお話しを一言一句聞き漏らさないよう真剣に聞き入りました。実務に即した内容の講習は大変有益で参考になりました。またグループ討議では、阪神淡路大震災や東日本大震災への救援活動、ボランティア活動に参加された受講者もいらして貴重な実体験談も聞かせていただき参考になりました。
講習テキストの充実度は言うまでもなく、研修全般を通じて期待を大きく上回る研修でした。本研修で「必要とする防災知識」と発災時に「積極的に行動する勇気」を得たと思います。
防災士の資格をどのように役立てようとされていますか
防災士としての資格を活かせる環境に常に自分の身を置くことによって、その知識も技術も忘れることなく向上させることができると思っています。職場では危機管理部門との連携をさらに深め、社員や会社自体を災害から守るためのスキームや物資の更なる充実に積極的に関与していきたいと思っています。地域では所属する自治体や地域防災拠点運営委員会に協力し、防災訓練の運営にも参画したいと思っています。
今後の課題、抱負についてお聞かせください
防災、減災には「平常時にどれだけ備えができているか」「シミュレーションや実際の訓練ができているか」にかかっていると思います。「まずは自分自身の身を守ることによって家族や周辺の人々を助ける行動ができる」とは研修で最初に習ったこと。このことを常に念頭に置いて、研修で得た知識と技術を実践し職場や地域に貢献したいと思います。また周辺自治体や防災連絡協議会との連携にも防災士ネットワークを活用できればと思っています。10月に地元の地区防災拠点運営委員会が主催する「避難所訓練」があります。この運営に協力することが防災士としての最初の具体的活動になります。
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