防災士インタビュー

田村恒志さん

お仕事の内容をお聞かせください

普段は会社勤めですが、自宅団地の自主防災組織「なぎさ防災会」に所属しています。
 「なぎさ防災会」とは、江戸川区南葛西にある総住宅戸数1324戸の総合住宅(名称:なぎさニュータウン)の住民自ら立ち上げた自主防災組織です。発足時期は、阪神淡路大震災後の翌年1996年12月、会員数142名(防災士13名含む)です。

ご自宅または職場周辺の災害環境はいかがでしょうか

東北地方太平洋沖地震では、団地の建物には被害が有りませんでしたが、家具の転倒・各戸のガスマイコン制御によるガス供給停止・各号棟エレベータの停止がありました。その為、管理組合・自治会と協力し、転倒家具の再設置(地震当日/翌日)・ガスマイコン制御リセット方法の説明(地震当日)・エレベータ停止時に車椅子の方を1階から住居階まで搬送すなどのフォローを行いました。

なぜ防災士の資格を取得しようと思われましたか

「なぎさ防災会」では防災基礎知識を持つ人材育成の一環として、毎年2名防災士を増やす事にしています。以前から防災士資格を取得する事を希望していましたが、複数の受講希望者から今年の受講者として選出されました。

今後の課題、抱負をお聞かせください

「なぎさ防災会」主催の帰宅困難者体験ウォーク(年1回)・防災訓練(春期・夏期の年2回)・防災講演会の開催・災害想定検討会にて防災士の知識を活かせるように予定しています。
 帰宅困難者体験ウォークは災害訓練の一環として、長距離(15km前後)、中距離(10km前後)を歩き、自分で歩ける距離の把握や参加者同士のふれあいを図り、一方では、団地に残っている防災会員が「レスキューキッチン」を使用して昼ごはんの炊きだしを行って災害時の炊き出し訓練も行っています。
 防災訓練(春期・夏期・秋期の年3回)は住人や近隣消防署の協力も得て、「避難誘導・通報訓練・煙体験・起震車体験・消火訓練(消火器/放水ホース)・炊き出し訓練・AED模擬訓練・防災士コーナー・トリアージ」の中からメニューを選別して3回/年のペースで実施しています。
 今後も防災・減災の情報を入手し知識の幅を広げ、災害発生時に役立てるように努めたいと思います。

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