防災士インタビュー

奥村政佳さん

お仕事の内容をお聞かせください

 ボーカルパーカッショニストとして、アカペラ(RAG FAIR…休止中)やジャズピアニスト松永貴志とのユニット(SO COOL)など、多くのジャンルのミュージシャンとのライブをしています。また、気象予報士、フォトグラファー、保育士、そして取得した防災士など、様々な特技や資格を生かし、講演や、TV、ラジオに出演。また、ライターとして「週刊アスキー」など、雑誌に連載もしています。

ご自宅または職場周辺の災害環境はいかがでしょうか?
また、ご自身で被災された経験がございましたら、無理のない範囲でお聞かせください

 高校生のときに北海道東方沖地震、阪神大震災を経験しました。東日本大震災では自宅近くの防災無線からは大津波警報発令の放送があり、住んでいるマンションが海岸に面している事もあり、ベランダから見える逗子湾の猛烈な引き波に戦慄しました。直後の長時間の停電対策やマンション住民の避難誘導などを行いました。

なぜ防災士の資格を取得しようと思われましたか?

 気象予報士の同期で報道に携わっている方は、必要な知識として防災士を取得されている方も多くいらっしゃいます。東日本大震災を受け、また現地にボランティアとして頻繁に赴く中で、救急救命法も含め、自分のスキル、また災害を「生き抜く力」をより強化するために取得を決意しました。

防災士の資格を得たことを、どのように職務や地域での活動に役立てようとされていますか?また現在、実際に取り組まれていることがありましたらご紹介ください

 現在はマンション自治会の防災委員会において、想定される災害への対応や、避難計画の立案やアドバイスをしています。東日本大震災や、2011年の和歌山における台風12号水害の被災地でも、防災士として、被災住民やボランティアに対する防災意識の啓蒙にも努めています。また、普段から防災に関する最低限の装備の携行など、「自助」の備えもしています。

今後の抱負をお聞かせください

 関東でも直下型の地震への懸念が切迫する中、より一層の防災に対する正しい知識、訓練の必要性を感じています。また、講座の中でも演習に用いたDIG(Disaster Imagination Game)を取り入れ、マンションの住民の間での災害イマジネーション能力を向上させることにより、より一層の防災意識の向上、実践的な行動につなげてゆきたいと考えています。

防災士について
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