防災士インタビュー
会田理恵子さん
お仕事についてお聞かせください
私どもの団体は、2008年12月に中越沖地震の被災者に対する緊急救援活動を目的として 設立いたしました。活動は各地域の仮設住宅より公営復興住宅へ移住されてこられた方々の 新しいコミュニティー形成のための場所作りから始まり、現在は自由参加型のサロン活動を継続 しつつ、柏崎地域の自主防災組織への防災教育、地域におけるコミュニティーサポーターの育成 事業を行っております。さらに東日本大震災後は、福島県から柏崎市に避難してこられている 被災者に対する見守り支援を行っております。
被災経験についてお聞かせ願います
平成19年の新潟中越沖地震を経験いたしました。住宅は半壊。ライフラインが完全に復旧する までに1か月かかりました。食事の面では沢山の支援を頂き、それほど不便は感じませんでしたが、夏場の暑い時期に片付けのため、汗と汚れでひどいことになっているにも関わらず、お風呂が 使えなかったことが一番大変でした。しかしながらこの経験があったからこそ、災害に対して他人事ではなく、しっかり向かい合えるようになったのではないかと思います。
なぜ防災士の資格を取得されましたか
この仕事に携わるようになり、防災士という資格があることを知りました。私どもの自主防災 組織育成事業を行っていくにあたり、防災の知識は必要不可欠だと思い受講・受験することに いたしました。
現在、取り組んでいることについて、ご説明ください
継続事業である自主防災育成事業についてご説明いたします。柏崎地域の町内会や各種団体、 学校、企業を対象に、講義と演習で構成した様々なカリキュラムを目的に合わせてご提案し、 その内容に応じた講師を派遣、自主防災組織の活動が円滑になるようサポートをしております。
今後の課題、抱負をお聞かせください
東日本大震災の事例からも分かるように、これからは小さい頃のからの防災教育は必要不可欠です。 しかし現在、当会の自主防災育成事業のお申込みは町内会単位がほとんどなので、今後は小学校、 中学校などの単位にも防災育成事業を普及していきたいと思っております。
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