防災士インタビュー

和田 寛さん

お仕事の内容をお聞かせてください

車掌として、主に東海道線や横須賀線の列車に乗務しています。

なぜ防災士の資格を取得しようと思われましたか

東日本大震災では、太平洋沿岸部を通るJR線に津波の被害を受けましたが、乗務員の的確な判断と臨機応変な対応により列車に乗車されていたお客さまと乗務員の命が助かりました。そして、東日本大震災の惨状と今後想定されている地震についての報道に危機感を持ちました。東日本大震災で避難誘導にあたった乗務員の証言を聞いて、日頃から災害に備えなくてはならないと思いましたので、防災士の研修を受講しました。

防災士の資格を取得して得たことを、どのように役立てようとされていますか

災害を正しくとらえることと、普段から災害に備えることの大切さを訴えるとともに、いざ業務中に被災した場合は的確な判断と避難誘導が必要となるので、研修で得た知識を広めていきたいと思います。

現在、実際に取り組まれていることがありましたらご紹介ください

東日本旅客鉄道労働組合(JR東労組)の防災の取り組みに参加しています。乗務している路線の沿線自治体を訪問し、防災担当者から被害想定などの話をうかがいました。自治体の方のお話やハザードマップを共有するとともに、乗務している路線の沿線を実際に歩いて、危険箇所や避難誘導方法について仲間と調査しています。研修で得た知識を活用し参加した仲間と議論しています。

今後の課題、抱負をお聞かせください

自分の命は自分で守る!防災は一人ひとりが主体的に取り組むことが大切です。命を守ることを第一に、自分で確かめて積極的に行動することを心がけて、いざという時に災害から命を守る行動ができるように頑張ります。

防災士について
防災士インタビュー