防災士インタビュー

中島仁史さん

お仕事の内容についてお聞かせください

私が勤める会社は、河川堤防や水門、山地での砂防堰堤、法枠工、また都市部では、宅地開発やそれに伴う雨水排水路などを設計する建設コンサルタントです。私たちが調査設計した構造物は、まさに自然災害から人命を防ぐという大きな貢献をしています。
しかし、近年、いままでに経験をしたことのないような大雨による洪水の氾濫や土砂災害によって多くの方々が甚大な被害を受けるようになってきました。だんだんハード対策に限界を感じるようになった私は、土木技術者ですがソフトな対策にも取り組んでみようと地域の仲間と自治会で「自主防災会」を立ち上げ、現在も事務局長として活動しています。

なぜ防災士を取得しようと思われましたか

自主防災活動は、発展的に継続させていくことが大切です。私は、長年、防災活動に取り組んでいますが今後もストーリーのある防災活動をするうえで必要な総合的知識を系統的に身につけたいという思いから防災士を取得しょうと考えました。研修講座のための事前学習や一流の講師陣の講義で十分知識を得ることが出来たと喜んでいます。

現在取り組まれていることについてお聞かせ願います

自主防災会でリーダー的な役割で活動してきました。まず、災害図上訓練や防災マップを作成し地域の課題を抽出しその解決に向けて活動を始めました。防災資材のための格納庫の設置、災害時の応急救護の研修などを実施し、現在では合意式による災害要援護者名簿を作成し、自治会で実施する避難訓練時に安否確認訓練など要援護者支援に取り組んでいます。自治会で実施する避難訓練は、バケツリレーや水消火器を使った消火訓練などの講習会を実施し、参加型で楽しい避難訓練になるよう心がけています。

          

今後の課題、抱負をお聞かせください

今回の防災士研修で、避難所運営の大切さを知りました。今後、施設管理者、行政、福祉関係機関などの方々と連携し、避難生活をテーマに取り組もうと考えています。また、女性の参加も必要不可欠です。
防災活動は、地域福祉、地域の子育てなどまさに住みよいまちづくりを目指す地域づくりそのものかもしれません。今後も微力ながら「防災」を通じてまちづくりに貢献したいと思います。

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