防災士インタビュー

須藤敬之さん

なぜ防災士の資格を取得しようと思われましたか

東北地方太平洋地震が起きた時、私は高校生でした。当時私は部活動中、運動場でとても強い揺れを感じ、何も分からないまま切り上げました。私は自力で家路につくことができましたが、テレビを観て愕然としました。津波が町を襲い、道路は浸水し、あっという間に住宅地を飲み込む光景を目にしました。私自身も今までの経験にはないことだったので、当時の状況を把握しきれませんでした。しばらくして気持ちに整理がつくと、私は何も役に立てなかった無力さが募りました。次にいつ発生するか予測不能な災害に備えたいという思いが強くなり、防災士の資格取得を目指しました。

防災士の資格をどのように役立てようとされていますか

私は、今回の防災士研修を通して得た、貴重な体験と情報を家族や友人、ゼミの仲間などに、自分自身が発信源として伝えていきたいです。この30年以内に東海地方で発生すると言われる南海トラフ大地震の詳細を周りに伝えることで、地震への興味から、避難対策につながると期待しています。すぐに行動ができるまでには、しばらく時間がかかるとは思いますが、普段から防災に対し意識を持つことが重要であると考えています。だからこそ、、災害について周囲にも理解してもらいつつ、皆で話す機会を増やしていきたいです。

今後の課題、抱負をお聞かせください

私は、いつ、どこで、何が起きるか分からない自然現象に対し、少しでも自分の力が周りの助けになるよう、日頃から注意していきたいと思っています。しかし残念ながら、今、災害が起きても、私はまだまだ経験や知識が足りないため、おそらく上手く行動ができないでしょう。そこで、私は日頃から、人の役に立ちたいという思いと、災害に負けないという意思の強さで、少しずつ防災への備えを積み重ねたいと考えています。無論、今後一切、人の命を奪うような災害が起きないことを願っています。しかしながら、もし、東日本大震災のような大きな災害が起こってしまったのなら、迷わずどんな人でも助けられる防災士になりたいです。

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