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メールマガジン掲載記事

◆◆◆活動の鍵◆◆◆

こちらでは、メールマガジンで取り上げられた内容を掲載しています。

2023年7月1日 (第11号)


【水の備蓄量はどうやって決まっているんだろう?】

 第9号メルマガで実施したアンケート「どんな備蓄品を準備していますか?」では、多くの方が「水」を挙げられ、備蓄の仕方もいろいろ工夫されていることが分かりました。
 例えば、「雨水を溜めておく」(ギャルソンさん)、「大き目のやかん、ペットボトル3本に毎晩、水道水を満杯にし、シンクに置く。」(無記名さん)、「雨水タンク、貯水タンク、非常用浄水器 (山の上の団地なので水の確保が難しいため)」(高子さん)といった声をいただきました。また、「飲料水(3.11の時、食べ物がなくてもしばらくは大丈夫だったけど水がないのは耐えられなかった)」(アニーさん)など、実体験に基づく切実な声もいただきました。

 水はどのぐらい準備しておくべきかご存じの方も多いかと思いますが、そもそも何のためにどのぐらい必要なのでしょうか。国土交通省や東京都水道局の調査によると、地域や季節によっても違いはありますが、私たちは普段おおむね1人1日当たり200~300リットルもの水を使用しており、風呂・トイレだけで半分以上を占めているようです(※1、※2)。
 しかしこれだけ大量の水を数日分準備しておくのは非現実的です。生命維持に不可欠ではないものは皆さんの回答にもあったような別の手段(ウェットティッシュやドライシャンプー、口腔ケア用品、携帯・簡易トイレなど)を活用する、水道水を入れたタンクを用意しておくなどの対応(トイレに使う場合は、下水道に問題ないか役所のホームページやマンションの管理組合等に必ず確認しましょう)が考えられるでしょう。
 一方、生命維持に必要な飲料水や食事のための調理用水は、保存方法・保存期限を確認しつつ必要な量を準備することが推奨されています。農林水産省の「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」によると、「飲料水として最低限必要な量は、体重1kgあたり15mlが一つの目安」となり、「体重60kgの人であれば、15ml×60kg=900ml」とのことです。さらに調理用水(茹でたり、水分を加えて食べたりするための水。湯せん、米や野菜、食器洗浄用の水は除く)等も加えると「1人1日3リットル程度あれば安心」とされています(※3)。
 地域や季節、家族構成によっても水に関する重要度や用途も変わるかもしれません。ぜひご自身の環境に合わせて備えをしていただければと思います。

※1 国土交通省:水資源の利用状況
https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/mizsei/mizukokudo_mizsei_tk2_000014.html

※2 東京都水道局:もっと知りたい「水道」のこと
https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/faq/qa-14.html#2

※3 農林水産省:「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/anpo/pdf/140205-02.pdf


報告【第2回 地域防災EXPO】2023年6月28日(水)~30日(金)

 6月28日(水)~30日(金)に開催された「第2回地域防災EXPO」に、防災士研修センターも出展いたしました。各自治体・団体の防災担当者部署や企業の危機管理担当部署の方、学校関係者、個人各位がブースにお立ち寄りくださり、弊社から「防災士」制度についてご紹介いたしました。皆さんより、地域や職場の防災力向上のため周囲にも資格取得を勧めたい、さらなる防災士が誕生するよう助成制度や研修講座を拡充して欲しいなどのお声をいただき、改めて本制度への期待を感じた3日間でした。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。



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